일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면

아오조라 문고

竜之助は冷然として燈火に顔をそむけて、お玉の泣くのに任せておきました。ただ所在なげなのは、その手にもてあました平打の簪ばかりでありました。

竜之助がはじめて京都へ上る時に、同じこの国の鈴鹿峠の下で、悪い駕籠屋からお豊が責められて、そのとき詮方なくお豊が駕籠屋に渡そうとした簪がこの簪と同じ物でありました。お豊を初めて見た竜之助が、さてもお浜によく似た女と思った後に、茶屋の老爺が拾った平打の簪を見ると、それがまたお浜の以前の定紋と同じことであった下り藤であったので、竜之助はその簪を持って京都まで上って行ったはずであります。京都から十津川までの竜之助はあの通りの竜之助で、饅頭の代りに帯刀をすら差出してしまった竜之助ですから、あの一本の簪だけを今まで持っていたはずはありません。これはおそらくその後、竜神からお豊と共に逃れて後、お豊の手から再びわが手に入れた物であろうと思われます。思い出の多かるべきはずの竜之助が、その簪に対してはさまでの惜気がなくて、なんらの縁のないお玉は、その簪のために泣かねばならなくなりました。お玉は泣き、竜之助は泣かせておくと、またも天上から落ちて来るように浪の音が蓑を鳴らして湧き立ちました。