후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
にも申しわけがありませぬ、どこでもようございますから卸して下さいませ」
苦しさのあまりにお君はこう言って訴えました。船で悩む人には土よりほかに薬はない、お君の苦痛を救うには願い通りに船から卸して、土を踏ませるに越したことはないのです。そこでちょうど、船頭のなかに知合いのものがあって、遠州の三浜というところへ船をつけて、そこで一行からお君だけを卸してしまったのであります。船から卸して、そこの漁師の家で暫らく保養をさせておいて、ほかの連中は先を急ぐのですから、後日を約して、ここでひとまず袂を別つことになりました。
「お君さん、それではお大切になさいまし、私共はひとまず駿河の清水港というところへ船やどりをすることになっていますから、そこからお迎えをよこします故、どうか安心して待っていて下さい」
お松はこう言って慰めました。それを頼りにしてお松とお君とは、泣きの涙でしばしの別れを惜しんだのであります。
僅かの間でしたけれども、二人は姉妹のような仲になっていたのでした。
海で悩んだ病気は陸へ上ると、横着者みたように癒ってしまいました。二日も床に親しんだお君は、もうほとんど常の身体と言ってもよいくらいになってしまいました。