후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
「あの犬は悪いことは致しませぬ」
お君は再びもとの座に帰りましたけれど、このことからなんとなくそのあたりが白け渡ったようであります。
お銀様はせっかくお君を相手に、名所の話などをして興を催されようとしていた時に、三郎様が来てその御機嫌を、すっかり損ねてしまったようであります。いかに大家とは言いながら、一つ屋敷のうちの親子兄弟別々に家を持っているさえあるに、弟は姉の住居へ行っては悪い、姉は弟を送って行くことを止めるとは何ということだろうと、お君は何事もわからないで、ただ悲しい心になって気が深々と滅入るようでしたから、これではならないと思いました。
そうして、なんとかして不快になったお銀様の心を慰めて上げたいものだと思いました。けれども何といって慰めてよいか取附き場に苦しんでいましたが、そのうちにお君は、床の間に飾ってあった琴を見て、音曲の話を引き出しました。それはこの場合、お君にとってもお銀様にとってもよい見つけものでありました。
「まあ、お前、三味線がやれるの。それはよかった、わたしがお琴を調べるから、それをお前三味線で合せてごらん」
お銀様は大へんに喜びました。