후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
ついに井戸桁にしがみついた両の手をぎ離されてしまいました。得たりと、神尾は両の手で抱きすくめて、弁信を浚い上げました。
「あ、誰か助けて下さい、盲法師の弁信を生きながら井戸の中へ投げ込んでしまいます、弁信はそれほどの罪をつくった者ではございません、このお方が無慈悲でございます、このお方は非道でございます、誰か助けて下さる方はありませんか、一生のお願いでございます、後生のお頼みでございます」
ほとんど断末魔の叫びに等しいこの声が、土蔵の中にいるお銀様をはじめ、寝ている竜之助の耳を驚かさないわけにはゆきません。
「あなた、あれをお聞きになりましたか」
「ああ、聞いている」
竜之助は辛うじて答えましたけれども、起き上ってその急に赴こうとする気色はありません。かえってお銀様が立ち上りました。
神尾の残忍と兇暴とを知りつくしているお銀様は、この場合に、自分の力でどうすることのできないのを知らない道理はないはずであるのに、それでもじっとはしておられなくなったものと見えます。
今、お銀様が立ち上った足許に触れたのが一管の尺八であります。今までは忘れていました。
「ああ、外の盲法師とやらが、尺八を吹いておいでになったというのは、あなたのことでございましたね、それなら、あなた、助けに行って上げて下さい、あなたの尺八の音に聞き惚れ