후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
彼等はもう、おろおろ声です。
竜之助は、もう取合わない。
「もうし」
この時、立てこめた夜霧の中から、不意に響いて来たのは人の声です。それも優しい子供らしい声でしたから、
「おや!」
「失礼でございますが、あなた方は、そこで何をしておいでになりますか」
続いて彼方の夜霧の中から起った声は、以前と同じく優しい子供らしい声で、しかもこの時は一層はっきりして、朗々たる音吐になっておりました。
「道に迷ったんだよ」
駕籠屋は、不意や、おそれや、癇癪や、いろいろの思いで投げ出すように返事をしますと、先方で、
「私もそうだと存じましたから、失礼ながらこちらから言葉をかけてみましたのでございます、さいぜんから、あなた方は同じ所を往きつ戻りつなさっておいでの御様子が、只事とは思えませんのでございますものですから、もしやとお尋ねを致しました。斯様に申しまする私は、決して怪しいものでもなんでもございません、もと安房国清澄の山におりました小法師でございまして、あれから一度は江戸へ出て参りましたが、江戸も少しさわることがございましたために、私に幼少の折から琵琶を教えて下さいました老師が、あの高尾山薬王院に隠居をしておいでの由を承り、それを頼って参りましたが、不幸にして老師は上方の方へお立ちになってしまったあとなのでございます、それ故に