후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
「なんにしても、こんな晩には早寝にかぎります、先生もお休みなさいまし、お雪ちゃんもお休みなさいまし」
久助がいい出して、女中を呼び、前の晩のように竜之助はこちらの間に一人、お雪と久助はこちらの間へ隔てて床をのべてもらいました。そこで、竜之助は寝巻に着かえて、大小を引寄せて枕につこうとするのを、見ていたお雪が、
「先生、わたしは、いつもおかしいと思いますよ、そうして、お休みになる時までも、刀を後生大切にしていらっしゃるのが……」
「もし悪者が来て、これを盗まれでもしようものなら大変だ」
「だって、先生、盗む気で来れば、いつでも盗めるでしょう」
「どうして」
「どうしてって、失礼ですが先生はお目が御不自由でしょう、ですから、盗むつもりなら、いつでも盗めるじゃありませんか」
「盗みに来れば斬ってしまう」
「それでも先生、ちょっと浚って逃げたらどうなさいます、追っかけることはできないでしょう。また、刀をお抜きになったところで、どこに悪者がいるかおわかりにならないでしょう。ですから、お抜きになっても、トテも斬ることはできやしないでしょう」
「そうも限るまい」
「それは先生が、お目さえ御不自由でなければ、悪者が来ても怖くはないでしょうけれど、肝腎のお目が悪いんですから、盗もうと思えば、わたしだって盗んで見せますわ」