후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
ているから、捕われる最後まで、誰もそれを知るものがなかった男であります。
甲所で盗んだ金は乙所へ隠して置き、乙所で掠めたものは丙所へ埋めて置いて、自分は常に手ごしらえの絵図面を携帯し、それへいちいち朱点を打っておいて、時機に応じ、必要に従って、その金を取り出す習いになっているのだから、ここへこうして鍬を持って来てみれば、もうその目的は問わずして明らかなのであります。昨夜、六所明神の社前で、宇津木兵馬に誓っておいただけの金子を、この貯えのうちから引き出しに来たものと思えば間違いはありますまい。
兵馬は、今日まで、ずいぶんこの男の世話にはなっていたけれども、ただ、こういった義侠的の人に出来ているのだろうと思うよりほかは、考えようがなかったもので、果してこうと覚ったなら、その恩恵を受けられよう道理がなかったのですが、このことは兵馬が知らないのみならず、誰も知っていないので、ただがんりきの百蔵というならず者だけが心得てはいるが、これとても最初からの同類でもなんでもなかったのです。
果して七兵衛は、熱心に芝生の上を掘りはじめました。下は軟らかい真土で、掘るに大した労力がいるわけでもなく、たちまちの間に一尺五寸ほど掘り下げると、鍬を抛り出して両手を差し込み、土の中から取り出したのは、油紙包を縄でからげた箱のような一品