후리가나로 읽는 일본 고전
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おおさかをあるく
大阪を歩く
直木 三十五
直木 三十五의 大阪を歩く(おおさかをあるく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,964자 · 65화면
西門、石の鳥居の左側に、高橋父子の墓地案内の石が建っているが――大阪人は、少しこうした史蹟に冷淡すぎるようである。史蹟に熱心だったって、金は儲からないが、大阪城の天守を再築する位なら、もう少し、史蹟の保存と紹介とに、力を入れてもいいだろう。
高橋父子、って、何者だか、殆ど知っている人はあるまい。一心寺へ参詣して、本多忠朝の大きな墓を見たって、忠朝が、何ういう人か? お巡さんに聞いたって、お巡りさんは、養成所の試験問題に無かったから、知らん、と答えるだろう。安居の天神は、真田幸村の討死した所だが、そんな碑を建てる話も聞かない。
私は天守を立てるなら幸村最後の地へ石一つ位建ててもいいと思うが何うだろう、市長さん。尤もここには私の思い出が一つある。中学の頃だった。夕陽丘の女学校がこの丘の下へ初めて出来たが、誰かが家隆塚へ行くと一目に見えるぞと云い出した。何うも当時から女は嫌いでなかった性とみえて私も同行した。「小便したろか」と、そして一人が学校を見下ろして叫んだら、大部賛成者があった(私は確賛成しなかったと憶えている)。それから、三四遍、小便しに行くと、一日校長が「近頃本校の生徒で、夕陽丘へ行くものがある」