후리가나로 읽는 일본 고전
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てんしゅものがたり
天守物語
泉 鏡花
泉 鏡花의 天守物語(てんしゅものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,593자 · 42화면
夫人 ただそれだけの事に。……二度とおいででないと申した、私の言葉を忘れましたか。
図書 針ばかり片割月の影もささず、下に向えば真の暗黒。男が、足を踏みはずし、壇を転がり落ちまして、不具になどなりましては、生効もないと存じます。上を見れば五重のここより、幽にお燈がさしました。お咎めをもって生命をめさりょうとも、男といたし、階子から落ちて怪我をするよりはと存じ、御戒をも憚らず推参いたしてございます。
夫人 (莞爾と笑む)ああ、爽かなお心、そして、貴方はお勇しい。燈を点けて上げましょうね。(座を寄す。)
図書 いや、お手ずからは恐多い。私が。
夫人 いえいえ、この燈は、明星、北斗星、竜の燈、玉の光もおなじこと、お前の手では、蝋燭には点きません。
図書 ははッ。(瞳を凝す。)
夫人、世話めかしく、雪洞の蝋を抜き、短檠の灯を移す。燭をとって、熟と図書の面を視る、恍惚とす。
夫人 (蝋燭を手にしたるまま)帰したくなくなった、もう帰すまいと私は思う。
図書 ええ。
夫人 貴方は、播磨が貴方に、切腹を申しつけたと言いました。それは何の罪でございます。
図書 私が拳に据えました、殿様が日本一とて御秘蔵の、白い鷹を、このお天守へ逸しました、その越度、その罪過でございます。