후리가나로 읽는 일본 고전
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てんのう
天皇
蜷川 新
蜷川 新의 天皇(てんのう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,036자 · 269화면
小栗上野介が、それを率先して主張したことは、識者のあいだには、早くから知られている。討幕主張者側、すなわち朝廷側には、郡県制をはじめるために、幕府の倒壊を主張したものなどは、一人もいなかつた。彼らには、そのような大局的な政論などは、まつたく持ちあわせがなかつたのである。
小栗は、第一回の遣米使節の一人として、すでにアメリカを見てきている。横浜を出帆し、サンフランシスコに行き、さらに南に下つてパナマ海峡をへて、東海岸に出てニューヨークに行つている。そこで三カ月ほど、いろいろの事情をしらべ、大西洋をわたつて喜望峰を通り、ジャワ、ホンコンをへて、日本に帰つてきた。これほど見聞のひろい人物は、当時、ほかにはいなかつた。
日本に帰ると、彼は、自分が見聞し研究してきたところを、すぐさま、実行にうつしはじめた。財政家としては、むろん当時、彼の右に出るものはなかつたのであるが、幕府の進歩的な業蹟は、ほとんど小栗が主張し、彼が実行にうつしたものである。商社を設立し、鉱山をひらき、生糸の輸出に着目し、不換紙幣の発行をやめさせ、さらに郵便、鉄道、ガス燈の設置までも計画して、実行にうつそうとしたのであつた。