일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,447자 · 21화면

아오조라 문고

全部の貯えを持って、山の宿まで飛んで行くと、祈祷料が高いので、あまり信心が無いものか、大寿院という修験者は直ぐ逢ってくれました。虎※(「髟/(冂<はみ出た横棒二本)」、第4水準2-93-20)の生えた五十男で、何様以ての外の物凄い人相です。

五人扶持でも侍の切れっ端には相違ない金之助、最初はさすがに打ち明け兼ねましたが、大寿院の巧みな口に説き落されて、ツイ自分の望みを打ち明けました。まさか将軍の姫君とは言いませんが、「主筋の姫に恋愛して、近寄る工夫も顔を見る術も無いが、何とかしてひと眼逢い度い」という切なる望みを打ち明けたのです。

大寿院はカラカラと笑って、

「それはいと易いことだ、私が祈祷をして進ぜよう、それから今晩休むとき、この薬を服まれるがよい」

こう言って一服の薬を与え、それから揉みに揉んで半刻あまりも祈祷をしてくれました。

その晩村松金之助は、大寿院から貰った薬のせいか、床に入ると直ぐ安らかな眠りに入り、眠りと共に、不思議な夢が絵巻物のように発展して行ったのです。

昔イランの国に不思議な行者があり、旅人を誘って眠らせた上、極楽を見せると言って豪華な宮殿に伴ない、歓楽の限りを尽くさせて、邪教を広めたという事実があります。