일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おんなはおなじものがたり

女は同じ物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 女は同じ物語(おんなはおなじものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,279자 · 44화면

아오조라 문고

九

彼は鼓の音が聞えなくなるのを待って、改めて訪ねた。――梶夫人は、広一郎の言葉を、黙って聞いていた。眉も動かさなかったし、かくべつ感情を害したようすもなかった。しめたぞ、と広一郎は話しながら思った。これは案外うまくゆくかもしれない、母は紀伊がお気にいりだからな、とも思った。――聞き終ったさわ女は、平生の声で「お父さまにお訊きなさい」と云った。広一郎は、母上の御意見はいかがでしょうか、と訊いた。

「母さんは女ですから、そういうことに口だしはできません」とさわ女は云った、「お父さまが梶家の御主人ですからお父さまに訊いてごらんなさい」

広一郎は「ではそうします」と云った。

九

父の竜右衛門は首を振った。そうして、この話の第一章に記したとおり、彼自身の女性観を述べ、諦めるほうがいいと云った。

私は諦めないつもりです、と広一郎は主張した。私は紀伊が好きですし、紀伊はよい妻になると思います、と云った。だめだね、母さんがおれに訊けと云ったのが、すでに不承知だという証拠だ、そうだろう、おまえだって母さんの性分は知っている筈だ。しかし母さんは、「父さまが梶家の主人だから」