후리가나로 읽는 일본 고전
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
長いまつ毛をふせ恥らいが顔に上ってくるのが分るようだった。
「ごめんなさい。」
ミネはなぐさめるように微笑をおくった。そして、いつか閑子が、そのコートをもしかしたら長女にやらねばならぬといいながらミネの家においてある荷物の中から取り出して持っていったのを思い出した。閑子はやるといったのではなかろうか。しかしこうなった今、それは残さぬ方がお互いのためだと思い、ミネはだまってコートをたたむ娘をみていた。くっくっと若さのせり上るような笑いを交していた娘たちは、もうけわしい顔になっていた。まだまだ母親の必要な娘たちなのに。ミネは亡くなった野村の妻のことを考えながらまとめた小物を荷物にしていると、自分の部屋から出てきた野村が、これ、といいながら小さなものを差出した。口紅だった。それは結婚のとき、ミネが閑子に与えたものなのだ。野村の部屋のどこにそれがおかれてあったのだろう。帰る道々ミネはへんにそれが気になったのを思い出す。閑子はおそらく、二か月の野村の家の生活で口紅に用がなかったのではなかろうか。それなのにこのごろの閑子が時々、口紅をつかっているのをミネは発見した。