후리가나로 읽는 일본 고전
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
かといって人のお世話にならない限り、自分ではどうとも出来ないんですもの。」
これまでに起った度々の縁談を、ぴしぴし投げすてていたことを悔いるような口調で、閑子はいった。始めて聞く閑子の弱音だった。ミネは、閑子の気持のほぐれをしみじみと感じ、野村の方がダメであっても何とかしてほかに身の置き所を考えてやりたいと思って東京へ帰った。だが、こうなると、ミネの口からは何となく野村に告げにくくなった。ミネは親しくしている、同じグループの川島貞子に事情を話した。野村の考えを聞いて貰いたかったのだ。
「あら、いいじゃないの。とてもいいじゃないの。」
貞子はにこにこしながら野村の手紙をよみ、ミネの申入れを承諾したのだった。貞子にしろ、いわば昔からの仲間である野村が、そんな手紙をミネによこしたことについては、ミネと同じように喜び、野村のために計りたい気持を、その弾んだ言葉に現していた。しかしそこには、閑子が妹であるという、余分の弾みをもつミネの気持の照りかえしが多少とも含まれていたかも知れない。ミネが平凡な女の気持にまで堕しているのに比べて、一しょに喜んでくれてはいても貞子には、第三者の冷静さと、作家らしい複雑さで野村を思いやっていることが、ふとミネに感じられた。