후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
泉 鏡花의 婦系図(おんなけいず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,760자 · 343화면
新聞に書いたのは(AB横町。)と云う標題で、西の草深のはずれ、浅間に寄った、もう郡部になろうとするとある小路を、近頃渾名してAB横町と称える。すでに阿部郡であるのだから語呂が合い過ぎるけれども、これは独語学者早瀬主税氏が、ここに私塾を開いて、朝からその声の絶間のない処から、学生が戯にしか名づけたのが、一般に拡まって、豆腐屋までがAB横町と呼んで、土地の名物である。名物と云えば、も一ツその早瀬塾の若いもので、これが煮焼、拭掃除、万端世話をするのであるが、通例なら学僕と云う処、粋な兄哥で、鼻唄を唱えばと云っても学問をするのでない。以前早瀬氏が東京で或学校に講師だった、そこで知己の小使が、便って来たものだそうだが、俳優の声色が上手で落語も行る。時々(いらっしゃい、)と怒鳴って、下足に札を通して通学生を驚かす、とんだ愛敬もので、小使さん、小使さんと、有名な島山夫人をはじめ、近頃流行のようになって、独逸語をその横町に学ぶ貴婦人連が、大分御贔屓である、と云う雑報の意味であった。
小芳が、おお暑い、と云いつつ、いそいそと帰って来た。
話にその小使の事も交って、何であろうと三人が風説とりどりの中へ、へい、お待遠様、と来たのが竹葉。