일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごしたん

安吾史譚

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾史譚(あんごしたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,002자 · 27화면

아오조라 문고

ところが夢酔が悪所で顔をうって遊ぶために金モウケに精根かたむけて精進し、折にふれて編みだした工夫に富んだ発明というものは涙ぐましいほど独創的で計画的であったが、収支がつぐなわなかった。

つまり月並な悪党が月並な方法で彼の何十百倍稼ぎうるのに、彼はイノチを張って精進練磨し、熟慮し、また霊感を得て、鬼神をも驚倒せしめる秘策を編みだしたけれども、その収穫は小悪党の月並な稼ぎにも及ばないのだ。つまり、彼は人生の詩人であった。

「おれほどの馬鹿な者は世の中にもあんまり有まいと思う故に孫やひこの為に話してきかせるが、よく不法もの馬鹿もののいましめにするがいいぜ」

これは彼が自分の無頼の一生を叙述して子孫のイマシメにするために残した「夢酔独言」という奇怪にして捧腹絶倒すべき自叙伝の書き出しの文章である。

しかし彼は子孫が真人間になるようにといくらか考えたが、自分自身が真人間になることは考えなかった。まだ天罰がこないのはフシギだといぶかりつつ純粋に無頼の一生を終ったのだ。

「孫やヒコのイマシメのために」とあって、子供のイマシメ、と書いてないのは、子供の出来がよかったからである。