후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごしんにほんふどき
安吾新日本風土記
坂口 安吾의 安吾新日本風土記(あんごしんにほんふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,916자 · 46화면
売人は売掛帳というものを持って行商にでる。(写真参照)つまり何県何町の何某がいくら薬をのみ、その代金いくら受けとり、新たにしかじかの薬を袋につめかえてきた、という帳面である。この帳面の本当の所有主が帳主である。つまり御用聞きを使っている町の商店の旦那に当るわけだ。
帳主になるには非常に資本がいる。なぜなら、まず製薬業者から現金で大量に薬を仕入れなければならない。おまけにその仕入れた薬はその年には配置するばかりで翌年にならなければ現金にならないのである。おまけに翌年のはじめにはまだ去年配置した薬が現金にならないうちに再び大量に仕入れをして、これを売人が配置に歩いて、ようやく去年の代金を受けとってくるのである。つまりまる二年はでる一方で、二年目の終りにならなければ一年目の代金が戻ってこないのである。
これだけ資本がかかるから、この帳面は財産だ。富山に於ては田地と同じように財産で、この帳面が高額に売買されているのである。八十万売り上げのある帳面なら約三倍、二百万円ぐらいに取り引きされる。これを買って新しく帳主になった人は、その帳面を売子に持たせてその土地へ行商にやるわけだ。