일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごしんにほんふどき

安吾新日本風土記

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾新日本風土記(あんごしんにほんふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,916자 · 46화면

아오조라 문고

歴史的に独特な越後はここだ。

「来月は富山の薬と越後の毒消しだよ」

と私は日向の高千穂の山奥の宿で宣言した。その高千穂にその日は氷雨が降っていた。冬の越路。私の聯想はいささか物悲しいものがあった。それがこの旅の発端だった。

しかし、この旅の終りは意外であった。読者にとっても、おそらくあまりにも意外であろう。私が北国の旅の終りで目にしたものが、日向に劣らぬ南国風景であったからだ。越後の国の人々すら、その土地の神秘については誰も知っていないのである。私は新潟へつくと、まず新聞社を訪れて、毒消し部落の所在地をきいた。私はほとんど知識がなかったからだ。この新聞の副社長は生ッ粋の新潟ッ子で、少年時代は私と甲乙ないぐらい悪名高いキカンボーで、土地の悪所や名物どころには掌をさすように通じている人物である。ところがこの先生も私の質問には目を白黒させて、

「毒消しはこれを一握りほどグッとのむとフツカヨイにはよくきくねえ。しかし、毒消しの本拠はどこだろうな。たぶん、巻だろう」

と云った。しかし、巻(西蒲原の元郡役所所在地)が毒消しの本拠でないことは私が心得ていた。

「それはちがうね。