후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면
旅で祭に遇った直樹は、方々の親類から招ばれて、出て行った。正太を始め、薬方の若衆も皆な遊びに出た。町の方が賑かなだけ、家の内は寂しい。
「姉さん」と三吉は、姉が羽織を出しに行く序に、物を頼むという風で、「この節私は夢を見て困りますが、身体の故じゃないかと思うんです……サフランでも有るなら、すこし私に飲ましてくれませんか」
「そんなことは造作ない。吾家にあるから、くれる」
「母親さんが生きてる時分には、時々私に飲ましてくれましたッけ――女の薬だが、飲めッて」
「ええ、男子にも血が起るということは有るで」
こう言って、お種は出て行った。やがて橋本の紋の付いた夏羽織と、薬草の袋と、水とを持って来た。紅いサフランの花弁は、この家で薬の客に出す為に特に焼かした茶椀の中へ浸して、それを弟に勧める。
「どんな夢を見るよ」と姉が聞いた。
「私の夢ですか」と三吉は顔に苦痛を帯びて、「友達の中には、景色の夢を見るなんて言う人も有りますがね、私は景色なぞを一度も見たことが無い。夢と言えば女が出て来る」
「馬鹿らしい!」と姉は嘲るように。
「いえ、姉さん、私は正直なところを話してるんです。