후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면
「ここは士族屋敷の跡なんだそうだ」と三吉は妻に言い聞かせた。「後の方に旧の入口があるがね、そこは今物置に成てる。僕等が入って来たところは、先に住んだ人が新規に造えた入口だ。どうも、酷い住方をして行ったものサ。壁を張る、畳を取替える――漸くこれだけに家らしくしたところだ。この炉も僕が来てから造り直した」
書生は物置部屋の方から奥の洋燈を点けて出て来た。三吉はそれを受取って、真暗な台所の方へ妻を連れて行て見せた。広い板間、立て働くように出来た流許、それからいかにも新世帯らしい粗末な道具しかお雪の目に入らなかった。台所の横手には煤けた戸があった。三吉はそれを開けて、そこに炭、薪、ボヤなどの入れてあることを言って、洋燈を高く差揚げて見せたが、お雪には暗くてよく見えなかった。
「ここをお前の部屋にするが好い」
と三吉が洋燈を持って案内したは、炉辺の次にある八畳の間で、高い天井、茶色の壁紙で貼った床の間などがお雪の眼についた。奥には、これと同じ大さの部屋があって、そこには本や机が置いてある。その隣に書生の部屋がある。割合に広い住居ではあったが、なにしろ田舎臭い処であった。