일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さむさ

寒さ

芥川 竜之介

芥川 竜之介의 寒さ(さむさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,972자 · 8화면

아오조라 문고

しかしそれは無効だった。冷やかに光った鉄の面にどろりと赤いもののたまっている光景ははっと思う瞬間に、鮮かに心へ焼きついてしまった。のみならずその血は線路の上から薄うすと水蒸気さえ昇らせていた。……

十分の後、保吉は停車場のプラットフォオムに落着かない歩みをつづけていた。彼の頭は今しがた見た、気味の悪い光景に一ぱいだった。殊に血から立ち昇っている水蒸気ははっきり目についていた。彼はこの間話し合った伝熱作用のことを思い出した。血の中に宿っている生命の熱は宮本の教えた法則通り、一分一厘の狂いもなしに刻薄に線路へ伝わっている。そのまた生命は誰のでも好い、職に殉じた踏切り番でも重罪犯人でも同じようにやはり刻薄に伝わっている。――そういう考えの意味のないことは彼にも勿論わかっていた。孝子でも水には溺れなければならぬ、節婦でも火には焼かれるはずである。――彼はこう心の中に何度も彼自身を説得しようとした。しかし目のあたりに見た事実は容易にその論理を許さぬほど、重苦しい感銘を残していた。

けれどもプラットフォオムの人々は彼の気もちとは没交渉にいずれも、幸福らしい顔をしていた。