후리가나로 읽는 일본 고전
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こじまのはる
小島の春
光田 健輔
光田 健輔의 小島の春(こじまのはる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,588자 · 4화면
此頃大陸に銀翼を振う処の皇軍海陸の荒鷲が、武装都市を爆撃して世界の人心を驚嘆せしめているが、女史にして男であったなら、或は此の途を選んだかも知れない。しかし女性として救癩戦線に投じた愛の爆弾は高知、徳島、岡山、東京等の各地において不発に終った事はない。或は其地の有司を動かし、或は地方の有力者を動かし、十坪住宅の運動乃至無癩県の運動を刺戟し、まき起している。女史から癩の話をきいた人々は遺伝の迷信からさめ、伝染を如何に速に根絶とすべきかを衷心から考える。畢竟女史の熱誠から出づる言々句々に対する感銘である。此熱誠の根源は何れの処よりくるのであるか、之れは畏れ多い事であるが、上 皇太后陛下の御軫念を奉戴し、私かに御使であると自任する強烈なる信念よりほとばしりいづるからであろうと信ずる。
女史は近来健康を損じて来た。癩からしばらく遠ざからねばならぬ事は死に勝るつらい事であろうが、胸の病は暫時静養を強要した。此数月来、内田医官が病間この随筆の整理を切に勧告し、遂に出版を見るに至った。此書によりて女史の企図した、瀬戸内海の島々の癩が一日も早く浄められ小島に麗わしき春のきたらん事は女史一人の願ではない。