후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうじゅうのめがね
小笠原壱岐守
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 小笠原壱岐守(ろうじゅうのめがね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,249자 · 115화면
お見のがし下されませ!」
必死に叫んだ声は女! ――まさしく女の声である。
対馬守の身体は、思わず御縁端から暗い庭先へ泳ぎ出した。
同時のようにそこへ引っ立てられて来た姿は、女ばかりだと思われたのに、若侍らしい者も一緒の二人だった。
「御、御座ります。ここに御灯りが厶ります」
「……※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
差し出した紙燭の光りでちらりとその二人を見眺めた対馬守の声は、おどろきと意外に躍って飛んだ。
「よっ。そち達は、その方共は、道弥とお登代じゃな!」
見られまいとして懸命に面を伏せていた二人は、まさしく侍女のお登代と、そうして誰よりも信任の厚かった近侍の道弥だったのである。
不義!
いや恋! ――この頃中から、ちらりほらりと入れるともなく耳に入れている二人のその恋の噂を思い出して、若く美しい者同士の当然な成行に、対馬守の口辺には思わずもふいっと心よい微笑がほころびた。
だがそれは刹那の微笑だった。情に負けずに、不断に張り切っていなければならぬ為政者としての冷厳な心を取り返して、荒々しく叱りつけた。
「不埒者たちめがっ。引っ立てい!」
「いえあの、そのような弄み心からでは厶りませぬ! 二人とも、……二人ともに……」