후리가나로 읽는 일본 고전
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やまだちもんどう
山だち問答
山本 周五郎
山本 周五郎의 山だち問答(やまだちもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,163자 · 32화면
呶号して馬を返そうとする刹那だった。人垣の中からとびだして来た郡玄一郎が、「そのあぶれ者おひきうけ申す」と叫んで、権太夫と、一党の間へ割り込んだ。……彼は襷はち巻をし、袴の股立を取り、左手で大剣に反をうたせながら、巨漢の前へ大きく踏み寄った。
「赤松と名乗るのはそのほうか」
「赤松六郎左衛門、いかにもおれだ」
「伊吹山の住人と書いてあるがそうか」
「念には及ばぬ、勝負だ」赤松と名乗る巨漢はそう喚いた、「……みんなぬかるな」
応と答える十五人はすでに充分殺気立っていた。玄一郎はにっこと笑った。彼はうしろへ一歩さがり、刀の柄に手をかけながらこう云った。
「よく聞いて置けよ、おれはそのほう達に貸しがある、去る八月の月の夜半、伊吹越の峠路でそのほう共に身ぐるみ剥がれた、あのときの侍はこのおれだ」
「や、や、や」彼等はあっと眼を瞠った。
「御しゅくんの御用を帯びていたから恥を忍んで裸になった、然し今日はその必要がない、こんどこそはそのほう達の番だと思え、さて勝負だ」
「ああ八幡、なむ八幡」巨漢は棒を投げだし、仲間のほうへふり返って狂喜の声をあげた、「……みんな聞いたか、みつかったぞ、弓矢の神のおひき合せだ、この人だ、とうとうわれらの主人がみつかったぞ、みんな坐れ」