후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
板倉 勝宣의 山と雪の日記(やまとゆきのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,279자 · 67화면
春の上河内へ
大正八年三月二十一日。信濃鉄道にゆられながら、重いリュックサックを背負ったまま腰をかけて、顎の下にアルペンストックをかって、反対側の窓の中に刻々に移って行く真白な雪の山々を眺めていると、雪の山の不可抗な吸引力は、ジットしていられないほど強くなった。しかし夜行できた寝不足の身体は、今日山に入ることを拒んでいる。はやる心を抑えつつ穂高駅に下車した。迎えにきてくれた寺島寅吉老人と春にしては暖かすぎる田圃道を牧に向かった。常念、蝶ガ岳が雪を浴びた下に、平たくこんもり茂った浅川山を背後に、牧の愛らしい村が点々と見える。スキーを肩に、リュックサックの重みを感じながら汗の流れる身体を寺島方に着いた。水車がめぐっている。昼飯をすましてから、案内の永田小十郎がきたので、万事相談の上明朝出発と定め、小十の外に寺島政太郎、渡辺虎十の二人がきてくれることになった。
三月二十二日。今日もまた暖か過ぎる好天気である。午前七時半に出発した。寅吉老人は「雪の山を見に行けるところまでついて行く」といって、六十二歳の老体を運んできた。総勢七人となった。荷物は大部分人夫に背負って貰って、今はわずか二貫余平均となった。