후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
板倉 勝宣의 山と雪の日記(やまとゆきのにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,279자 · 67화면
ついに天を仰いで「おれもスキーをぬごうか」という。頭上に板倉が気の毒なような痛快を叫びたいような顔をしながら「ぬぐともぐるぜ」と同情のない言を放つ。くやしそうな表情とともに憤然として小池将軍は立った。勇敢なものだ。やっとこの急なところを登るとよほど楽になる。二町も行くと、わが仰ぐ行手に学校の寄宿舎を集めたような建物が後ろに山を背負って巍然とたっている。その建物はことごとく藁でおおわれていた。ついに十一時過ぎにむしろをめくって、小さな入口から宿屋についた。座敷に通されていきなり炬燵にもぐりこんだ。鉄瓶の音のみが耳に入るただ一つの音である。この静けさはただ雪の世界においてのみ味い得るものだ。三人が顔を見合わせた時に、いままでの奮闘の悲惨と浮世はなれたこの神境の心よさとを感じて笑わないわけには行かなかった。あらゆる都の塵をすっかり洗った心持ちである。昼からいよいよ練習にかかった。宿の前の一町ほどは何の障害もない広場で、傾斜も自由に選べる。ことに雪にはだれの跡方もない。三人の庭であるようにむやみと滑った。小池は棒のごとくまっすぐになってくる。そして相変らず忍術を盛んにやって姿を隠す。