후리가나로 읽는 일본 고전
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やまのこんじゃく
山の今昔
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の今昔(やまのこんじゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,554자 · 42화면
勿論登頂の難易に従って、或は里宮が先に祀られて後に頂上にお宮が造られ、或は其反対に山頂のお宮を麓に勧請したことはあり得る、けれども僧侶に依って登られる以前から、古代人の間に信仰的登山が行われていたことは疑いない、これは神の坐ます若しくは天降る座所に少しでも近く参拝したいという考から来たものであろう。清和天皇貞観九年二月二十七日の条には、
大宰府言ふ、従五位上火男神、従五位下火売神の二社、豊後国速見郡鶴見山嶺に在り、山頂に三池有り、一池は泥水色青く、一池は黒く、一池は赤し、去正月廿日に池震動して、其声雷の如し。
という記事があって、山上にお宮のあったことは明かである。従って登拝者のあったことも察せられ、又貞観十三年五月十六日の条には、
十六日辛酉、是より先出羽国司言ふ、従三位勲五等大物忌神社、飽海郡の山上に在り、巌石壁立し、人跡到る稀なり、夏冬雪を戴き、禿して草木無し。去る四月八日山上火有り、土石を焼く、又声有りて雷の如し。山より出る所の河、泥水泛溢し、其色青黒にして、臭気充満し、人聞くに堪へず。
という記事がある。之は鳥海山の噴火を国司の奏聞したものであるが、同じく山上にお宮のあったことが知られ、且つ人跡到る稀なりは人跡到る無しではないから、稀であっても登拝者の絶無でなかったことを語るものである。