후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いけぶくろのみせ
山之口貘詩文集
山之口 貘
山之口 貘의 山之口貘詩文集(いけぶくろのみせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,477자 · 93화면
世間の眼にふれない場所を探し求めて、そこでひそかに語り、あそぶのである。ぼくもそうすることを自分自身にのぞんだのであった。
ぼくは毎日も喜屋武家に通いながら、手紙さえグジーに手渡したことはなく、書くたんびに郵送した。その手紙が、どのような文章で、どんな書体であったかはいまは記憶に残っていないのであるが、とにかく喜屋武家に通いながら、一方では文通によってグジーとの交際を続けて、将来ぼくとの結婚についての彼女の同意を掴むことが出来たのであった。やがて、通い詰めていた喜屋武家を時々サボルことになった。そんなときは世間の眼を避けてひそかにグジーと会っていたのである。そして、三年生になったころは喜屋武家を訪れる日が全くなくなってしまった。時に相変らずひそかに、公園裏の木立の蔭で、将来についてのとりとめのない話をふたりっきりでするのが唯一の楽しみなのであった。
さて、しかし、ふたりのことをどんな風にして周囲のもの達に納得してもらったらいいかを考えないではいられなかった。ぼくの父は、銀行員であって給仕からたたきあげられた人で、家族にとっては怖い存在で、実は恋愛していますなんて相談を持ちかけるには、余りにも古風な人で、想像しただけでも、中学生のくせに恋愛しているとは何事だ馬鹿者奴と、きっとぶんなぐられてしまうより外には