일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いけぶくろのみせ

山之口貘詩文集

山之口 貘

山之口 貘의 山之口貘詩文集(いけぶくろのみせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,477자 · 93화면

아오조라 문고

ぼくはそのころ戸塚にあった日本美術学校に籍をおいていて、時に本郷絵画研究所へ出かけたりして絵の勉強をしかけていたが、約束した筈の父からの送金が、上京以来ただの一度もなく、大震災を機に出直すつもりで罹災者として汽車、船を無賃で沖縄へ帰ったのである。

帰るとすぐに父の事業が失敗していることを知った。那覇の家も人手に渡っていて、父は毎日海に向ってぽかんと口をあいているのであった。父の失敗のとばっちりを食った母方の叔父が代償にぼくのことを寄越せと来たのには驚かないではいられなかった。まもなくぼくは人質にならないうちにと石垣島を逃げ出して那覇に出たがそこではすでに住むところもないばかりか、友人知人のところを転々とするより外にはなく、とどのつまり海岸や公園に寝泊りするようになったのであった。

そして、十三年の夏、家出する友人があって旅費を負担するからと頼まれ、かれと連れ立って再度上京したのであった。そして第一夜を目白台の道路にあった土管のなかにもぐって過したが、翌日、麹町富士見町の下宿にかれを案内して、いやがるかれをかれの兄さんのもとに届けたのである。ぼくは暫らくの間、また友人知人の間を転々していたが、やがて、銀座二丁目の書籍問屋東海堂書店の発送部に住み込みで働らくことになった。