일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまでらのかい

山寺の怪

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 山寺の怪(やまでらのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,147자 · 13화면

아오조라 문고

宿の主将を対手にして碁を打っていた武士は、その碁にも飽いて来たので主翁を伴れて後の庭へ出た。そこは湯本温泉の温泉宿であった。摺鉢の底のような窪地になった庭の前には薬研のように刳れた渓川が流れて、もう七つさがりの輝のない陽が渓川の前方に在る山を静に染めていた。山の麓の渓川の岸には赤と紫の躑躅が嫩葉に刺繍をしたように咲いていた。武士の眼は躑躅の花に往った。躑躅の花は美しかった。武士の眼は山の方に往った。それは低い山ではあるが蒼い天鵞絨のように樹木の茂った峰であった。武士はその山の形が気にいった。武士は主翁の方を見て云った。

「あの山へ往ってみようか」

「あ、あれでございますか」

主翁はちょっと困ったと云うような顔をした。

「夕飯には、ちょっと間がある、往ってみよう、腹こなしにはいい」

「あすこは、お山の方達の遊ぶ処でございます、七つすぎましては」

「なに、お山の方達じゃ、お山の方達とは、天狗か、木精か」と、云って武士は笑って嘲けるように、

「わしはまた、ただの山かと思ってたら、そんな処か、それならなおさら面白いじゃないか」

「そ、そ、そんなことを、おっしゃるものではございません。