후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
孤座している、西の国のアルプスの人たちが、石楠花を高山薔薇と呼ぶのも無理はない、私は何よりも懐かしい石楠花に、そっと接吻した、足許を見ると、黄スミレも咲いている、偃松が始めて見えた、久しぶりの知音が、踵を接して、ドヤドヤと霧の扉を開けて、顔を出して、手招きをしている。
偃松は、もう白檜帯と、一線を劃った、その境目から下は灰色で、上は黯緑だ、黯縁の偃松は、山の峰へ峰へと、岩石を乗り越え、岩壁の筋目へと喰い入り、剃刀のような脊梁を這って、天の一方へと、峰のそそり立つところまで、這い上っている、偃松の中には、風で種子を飛ばされたと見える白檜が、一、二本、継子扱いをされたように、悄然とサルオガセを垂れながら、白く骨立っている、弱きものにも寄生する更に弱きものがある、顧れば白檜帯は、脚下に圧しつけられ、背丈を揃えた庭の短木のように、いじけて、それでも森厳として、太古ながらの座席を衛っている、そして片唾を飲んだように、静まり返っている。
虚空の領分へ、人間が入ったときには、霧の使者が、先ず出迎えに来る、――先刻き合った、それだ、小雨のそば降るように来た、一行の中には偃松を見て、引き返すような男はいない、しかし素と素と、路でないところへ割り込んで来たのである、白檜の林はともあれ、偃松の犇々と隙間のない海原へ入っては、