일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぎゅうじん

山月記・李陵 他九篇

中島 敦

中島 敦의 山月記・李陵 他九篇(ぎゅうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,608자 · 84화면

아오조라 문고

浜へ出ると、遥か向うに、私の乗って来た――そうして、ここ数時間の中にはまた乗って立去る――小汽船の燈火が、暗い海に其処だけ明るく浮上っていた。ちょうど側を通りかかった島民の男を呼びとめ、カヌーを漕がせて、船に帰った。

汽船はこの島を夜半に発つ。それまで汐を待つのである。

私は甲板に出て欄干に凭った。島の方角を見ると、闇の中に、ずっと低い所で、五つ六つの灯が微かにちらついて見える。空を仰いだ。檣や索綱の黒い影の上に遥か高く、南国の星座が美しく燃えていた。ふと、古代希臘の或る神秘家の言った「天体の妙なる諧音」のことが頭に浮かんだ。賢いその古代人はこう説いたのである。我々を取巻く天体の無数の星どもは常に巨大な音響――それも、調和的な宇宙の構成にふさわしい極めて調和的な壮大な諧音――を立てて廻転しつつあるのだが、地上の我々は太初よりそれに慣れ、それの聞えない世界は経験できないので、竟にその妙なる宇宙の大合唱を意識しないでいるのだ、と。先刻夕方の浜辺で島民どもの死絶えた後のこの島を思い画いたように、今、私は、人類の絶えてしまったあとの・誰も見る者も無い・暗い天体の整然たる運転を――ピタゴラスのいう・巨大な音響を発しつつ廻転する無数の球体どもの様子を想像して見た。