후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
黙っていると、若松屋惣七は、潮が引くように白い顔になっていった。
「お前も、磯五のことが気になって、江戸を離れられぬのかな」
「まあ、旦那様、そんなことはございません」
「そんなら、来い。掛川へ来い。あすいっしょに、というわけにもゆくまいから、あとから来い。そのように手はずをつけておいてやる」
お高は身をひるがえすように、若松屋惣七に向き直った。口をあけて、何かいおうとした。何かいおうとすると、じぶん以外のほかの意思のようなものが、ことばになって、その口を出たのであった。
「はい。それでは、あとから掛川へ参りますでございます」
が、お高は掛川へは行かなかった。やっぱりいざとなると行けないでぐずぐずしているうちに、日がたっていっそう行けないことになったのだ。
若松屋惣七は、もう掛川へ着いて、お高を待っているに相違なかった。
お高は佐吉を供につれて行くことになっていたので、佐吉は一日に二度も三度もお高の部屋へ顔を出して、いつ発足するつもりかとききに来た。お高は、行く気のないところへ、そういってこられるのが、苦しかった。それよりも、掛川で待っているであろう若松屋惣七と龍造寺主計のことを考えると、いっそう気が重くなって、そうやって逃げるように延ばしていることさえ、苦痛になった。