후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
お高は、若松屋の留守の者にはゆき先を告げずに、そっと拝領町屋のおせい様の家に隠れてしまったのだ。
四
駒留橋を渡って、藤代町の宿へ帰ろうとするところで、日本一太郎は、足をとめた。路ばたにしゃがんで、切れた草履の鼻緒を、一時しのぎに何とかつくろおうとしている女の横顔に、眼が行ったのだ。
若い女だ。色あいの派手な、しかしよごれ切った衣裳を着けて、腰を二つに折っているので、太腿のあたりの肉が、着物のうえにむくむくして見えているのだ。女は、鼻緒は手におえないと知って、そこに落ちていた縄ぎれで草履を足にしばりつけて歩き出そうとした。
それは、お駒ちゃんであった。お駒ちゃんは、つぶらな眼をそわそわと動かしたが、じぶんを見ている日本一太郎には気がつかずに、そのままみすぼらしい身装を恥じるように、軒下づたいに歩き出そうとした。
老いた日本一太郎の顔に、よろこびの色がうかんで、彼は、足早に追いすがりながら、声をかけた。
「おい、お駒太夫じゃあねえかい」
お駒ちゃんは、悪いことをしていたところをみつかりでもしたように、ぎょっとして立ちどまって、ふり返った。