후리가나로 읽는 일본 고전
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ききょうき
帰京記
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 帰京記(ききょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,010자 · 4화면
連絡船の乗客はみな興奮の色を浮べていたが、青森からの汽車の乗客は、みな落ちついてぼんやりしてるらしかった。宇都宮あたりから汽車は著るしく速力をゆるめ、停車時間も長くなり、軒の傾いた農家が見えたりした。そして至る所物静かだった。それが、大宮になって一変した。憲兵、警官、自警団、避難民、そうした人々が駅を埋め、兵士を満載した無がいの貨車が見られた。大宮からは最徐行で、街道には避難者が続き、浦和に至って汽車は停止したのである。東京についての情報は函館でよりも更にあいまいを極めていた。近づくに随って情況があいまいになるのは、不思議なことである。
三宅君のところで慰安を受けて翌日四日の朝、東京にはいる方法はないものかと、とにかく、駅近くの自動車屋にいって交渉してみた。そして好運をつかんだ。万国赤十字社の用件で日本に来たベルギー婦人があって、京都から北陸をまわってるうち東京に地震が起り、浦和でひっかかっていたのが憲兵隊の好意により自動車で東京入をするというのである。何故か分らないが、その自動車は駕籠町までしか行かない。私が外国語を少し知ってるなら、駕籠町から先のことを頼むというのだ。