후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,415자 · 5화면
まず、従来から誰でも知っている図案であるので、葡萄は分っている。栗鼠も分っているが、栗鼠は生物で、平生から心掛けて概略は知っているものであるが、いざ、これを手掛けるとなると、草卒には参らぬので、栗鼠を一匹鳥屋から買いまして家に飼うことにして、朝夕その動作を見るために箱の中に木の枝または車などを仕掛けてそれを渡って活動するその軽快な挙動を研究的に見究めなど致した上で、葡萄の中に栗鼠の遊んでいる所をあしらって図案を決め、いよいよ彫り初めたのでありました。
けれども、前申し上げた通り、私の家は手狭であって仕事場も充分でない。広い室といって六畳しかありませんから、其所へ七尺からの鏡縁の材料を運んで仕事をすることは出来ませんので、仕方なく、私の実家(私は高村家の養子であることは前申した通り)の菩提寺が浅草松葉町にあるので其寺の坐敷を借りることにしました。寺の名は涼源寺といって至って閑静で、お寺のことで広々としておりますから、仕事には甚だ都合が宣い。しかし宮内省からお預かりをしている品物は、木地とはいえ、大切のものであるから、不慮のことでもあってはとなかなか心配。