후리가나로 읽는 일본 고전
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ようねんじだい
幼年時代・晩夏
堀 辰雄
堀 辰雄의 幼年時代・晩夏(ようねんじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,965자 · 169화면
或夏の深夜、友だちと二人で涼をとろうとして吾妻橋の上から大川に飛び込んだところを、丁度巡回中の巡査に心中とまちがわれ、橋の上で人々が大騒ぎをしている間、こっそりと川上に泳ぎついて逃げ去ったという逸話などを残している位である。その頃のことかと思うが、松吉はそういう仲間たちと一しょに瓦町の若い小唄の師匠のところにひやかし半分稽古にかよっていたが、そのうちに松吉はその若い小唄の師匠といい仲になった。
松吉はとうとうそのおようという若い師匠と、向島の片ほとりに家をもった。そして二三年同棲しているうちに、一子を設けたが夭折させた。請地にある上条氏の墓のかたわらに、一基の小さな墓石がある。それがその薄倖な小児の墓なのであった。
松吉もはじめのうちは、為事にも身を入れ、由次郎という内弟子もおいて、自分で横浜のお得意先きなども始終まわっていたが、子を失くしてから、又酒にばかり親しむようになって、つい家もあけがちになった。
弟子の由次郎は、そのあいだにも、ひとりで骨身を惜しまずに働いていた。松吉も、その由次郎に目をかけ、殆んど細工場のほうのことは任せ切りにしていた。