일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ようねんじだい

幼年時代・晩夏

堀 辰雄

堀 辰雄의 幼年時代・晩夏(ようねんじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,965자 · 169화면

아오조라 문고

十月になった。村はますます静かになって行った。そうしてその頃までまだ何処かしらに漂っているように見えた悲劇的な雰囲気がだんだん稀薄になればなるほど、その村に於ける私の悲しい存在はますますそのなかで目立って来そうに思えた。そして私自身にとっても、日が経てば経つほど、あべこべに、私の周囲はますます見知らない場所のように思われて来てならない位であった。

私は或る日、同じ村の、おじさんの家へ遊びに行って、その物置小屋に古い空気銃が埃りまみれになっているのを見つけた。私はそれを携えて、近所の雑木林の中へぶらつきにいった。私は、「猟人日記」の作者の真似をしようとした。私は林のなかで、それが何んという名前の小鳥だかも如らずに、見つけ次第、出たらめに打った。一羽もあたらなかったが、そんなことは私にはどうでもよかったのだ。そうしてひさしぶりに快く疲れて、日の暮れ方、私は空気銃を肩にしながら、掘割づたいに、小さなきたない農家のならんでいる、でこぼこした村道を帰ってきた。その途中、私はそれらの家の一つの前を通り過ぎながら、ふと、それだけが他の家からその家を区別している緑色にペンキを塗った窓から、十七八の、小さく髪を束ねたひとりの少女が、ぼんやりおもての方を見ているのを認めた。