후리가나로 읽는 일본 고전
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にわをつくるひと
庭をつくる人
室生 犀星
室生 犀星의 庭をつくる人(にわをつくるひと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,332자 · 19화면
凡兆の「古寺の簀の子も青し冬がまへ」という句があるが、何となくこの句の趣のような山住み山家の気持を表わすもので、春おそい日の永いころに筧の滴る音を書屋で聴くのはこころ憎いものである。その滴る水の流れ口を次第に低めにして自然に敷砂利の間を縫うてゆく趣の深さは、わざと細流をしつらえるより幽寂新鮮味は数倍するであろう。
四方仏というのは角胴四面に仏をきざんだのであるが、清韻愛すべきものである。わたくしは所謂難波寺形という大樹の下に据える手洗いに、姫蔦の蔓を這わしたことがあったが、蔦が石面一杯に蒸しつき、葉と葉との間に一掬の水が閑かに澄んでいるのは、まことに天来の穏かさを保って、限りなく美しいものである。茶庭では手洗いの前に湯桶手燭を置き、茶席の会中立前の所作の一つになっているそうである。わたくしは茶の方は詳しくないが、其行きとどいた精神にはいつも敬服している。茶道はまた色道に通ずというわたくしの哲学は、古今の茶道大義でなければならぬと思うている。清浄の中にいて色道を思うの情は、林泉に踞して亦垂鉤の境に蹲むと一般であろう。水光日を浮べ出て転た佳人を想うの心を誰も咎めるものはいない。