일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

泉 鏡花의 式部小路(しきぶこうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,847자 · 149화면

아오조라 문고

同時にそれまで、青葉の歌の声を留めて、その二人の密話を傍聞きして取り巻いた、同じ白衣の看護婦三人。宿直の姿が二階を放れて、段に沈むと、すらすらと三方へ、三条の白布を引いて立ち別れた。その集っている間、手に、裾に、胸に、白浪の飜るようだった、この繃帯は、欄干に本を留めて、末の方から次第に巻いて寄るのである。

渠等も、お夏のこの容体を今聞いた、無意識にうたいつるる唱歌の声の、その身その身も我知らず、

身の行末をつくづくと、偲ぶ鎧の袖の上に、

散るは涙か、はた露か、

より低く、より悲しげに、よりあわれに、より多く頭を垂れて、少しずつ、巻き込みながら繰り寄る繃帯。

遠く廊下に操る布の、すらすら乱れて、さまよえるは、ここに絶えんず玉の緒の幻の糸に似たらずや。繋げよ、玉の緒。勿断ちそ細布。

遠山と丹平は、長き廊下の遠き方に、電燈の澄める影に、月夜に霞の漾うなかに、その三人の白衣の乙女。あわれ、魂を迎うべく、天使来る矣、と憂えたのである。

雨は篠突くばかりとなった。棟に覆す滝の音に、青葉の唱歌の途切るる時、ハッと皆、ここにあるもの八九人、一時に呼吸を返したように、お夏の、我に返る気勢を感じた。