후리가나로 읽는 일본 고전
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しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
泉 鏡花의 式部小路(しきぶこうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,847자 · 149화면
片頬を襟に埋めた時、
「…………」
腕組をした、しかみッ面。げじげじのような眉が動いて、さも重そうな首を此方に捻向けんとして、それも得せず。酒の汚点で痣かと見ゆる、皮の焼けた頬を伝うて、こけた頤へ落涙したのを、先刻から堪りかねて、上框へもう出て来て、身体を橋に釣るばかり、沓脱の上へ乗り出しながら、格子戸越に瞻った、女房が見て呆気に取られた。
時にお夏の背後へ、密と寄ったは、乗せて来た車夫で。
トもじもじ立迷ったが、横合から、
「お傘を、お嬢様。」
「あいよ、」
その時袖が放れたので、愛吉は傍に人のあるのを知って、じろりと車夫の姿を見る。
格子の中から、
「若衆さんこちらへ。」
と声をかけて、女房は土間を下りた。
「ええ、こちら様で、」
車夫は、はじめてここがその住居と心着いた風である。
愛吉が、
「寄越ねえ、」
で差出した手首は、綻びた袖口をわずかに洩れたばかりであるが、肩の怒りよう、眼の配り、引手繰そうに見えたので。返事と、指図と、受取ろう、をほとんど三人に同時に言われて、片手に掴んだ蝙蝠傘を、くるりと一ツ持直したのを、きょとんとしてしたが、罷り違うと殺しそうな、危険な方へまず不取敢。