후리가나로 읽는 일본 고전
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しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
泉 鏡花의 式部小路(しきぶこうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,847자 · 149화면
この跫音にも心着かず、余念もない二人の状を、飽かず視めてうっとりした。女房の何となく悚然としたのは、黄菊の露の置きかわる、霜の白菊を渡り来る、夕暮の小路の風の、冷やかなばかりではなかった。
明り取りに半ば開いた、重なる障子の薄墨に、一刷黒き愛吉の後姿、朦朧として幻めくお夏の背に蔽われかかって、玉を伸べたる襟脚の、手で掻い上げた後毛さえ、一筋一筋見ゆるまで、ものの余りに白やかなるも、剃刀の刃の蒼ずんで冴えたのも、何となく、その黒髪の齢を縮めて、玉の緒を断たんとする恐ろしき夜叉の斧の許に、覚悟を極めて首垂れた、寂しき俤に肖て見えたのであった。
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「所謂その影が薄いといった形で。つまり俗にいう虫が知らせたんだろうな。」
「ええ、女房もいうのでありまするし、かような事は、先生の前じゃちといかがな儀ではありまするが、それを聞いた手前なども、またさようかに考えるので、どうも争われないものですよ。」
「いや、一々銷魂な事ばかりです。幸病気は良いのですけれども、実に腸九廻するの思いで聞くに堪えん。が、そこで。」と問掛けて、後談を聞くべく、病室の寝床の上で、愁然としてまず早や頭を垂れたのは、都下京橋区尾張町東洋新聞、三の面軟派の主筆、遠山金之助である。