후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かれ だいに
彼 第二
芥川 竜之介의 彼 第二(かれ だいに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,491자 · 12화면
」
「それは誰でも外国人はいつか一度は幻滅するね。ヘルンでも晩年はそうだったんだろう。」
「いや、僕は幻滅したんじゃない。illusion を持たないものに disillusion のあるはずはないからね。」
「そんなことは空論じゃないか? 僕などは僕自身にさえ、――未だに illusion を持っているだろう。」
「それはそうかも知れないがね。……」
彼は浮かない顔をしながら、どんよりと曇った高台の景色を硝子戸越しに眺めていた。
「僕は近々上海の通信員になるかも知れない。」
彼の言葉は咄嗟の間にいつか僕の忘れていた彼の職業を思い出させた。僕はいつも彼のことをただ芸術的な気質を持った僕等の一人に考えていた。しかし彼は衣食する上にはある英字新聞の記者を勤めているのだった。僕はどう云う芸術家も脱却出来ない「店」を考え、努めて話を明るくしようとした。
「上海は東京よりも面白いだろう。」
「僕もそう思っているがね。しかしその前にもう一度ロンドンへ行って来なければならない。……時にこれを君に見せたかしら?」
彼は机の抽斗から白い天鵞絨の筐を出した。筐の中にはいっているのは細いプラティナの指環だった。