후리가나로 읽는 일본 고전
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かれ だいに
彼 第二
芥川 竜之介의 彼 第二(かれ だいに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,491자 · 12화면
「うん、僕もそのつもりで来たんだ。」
「じゃちょっと待ってくれ。そこに雑誌が四五冊あるから。」
彼は口笛を吹きながら、早速洋服に着換え出した。僕は彼に背を向けたまま、漫然とブック・マンなどを覗いていた。すると彼は口笛の合い間に突然短い笑い声を洩らし、日本語でこう僕に話しかけた。
「僕はもうきちりと坐ることが出来るよ。けれどもズボンがイタマシイですね。」
四
僕が最後に彼に会ったのは上海のあるカッフェだった。(彼はそれから半年ほど後、天然痘に罹って死んでしまった。)僕等は明るい瑠璃燈の下にウヰスキイ炭酸を前にしたまま、左右のテエブルに群った大勢の男女を眺めていた。彼等は二三人の支那人を除けば、大抵は亜米利加人か露西亜人だった。が、その中に青磁色のガウンをひっかけた女が一人、誰よりも興奮してしゃべっていた。彼女は体こそ痩せていたものの、誰よりも美しい顔をしていた。僕は彼女の顔を見た時、砧手のギヤマンを思い出した。実際また彼女は美しいと云っても、どこか病的だったのに違いなかった。
「何だい、あの女は?」
「あれか? あれは仏蘭西の……まあ、女優と云うんだろう。