일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふくいんさつじんじけん

復員殺人事件

坂口 安吾

坂口 安吾의 復員殺人事件(ふくいんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,621자 · 195화면

아오조라 문고

子供の寝床を中央にはさんで夫婦の寝床が敷かれており、蚊帳が吊られていた。三次郎の寝床には人のねた跡がなく、起久子は寝床で本を読んでいたらしい。枕元に伏せてある本は漱石の「道草」であった。蚊帳の外の天井に百ワットの電球がついていたが、内部にも三〇ワットのスタンドが枕元にひきこまれて、これも点燈されていた。起久子は蚊帳をでゝ、窓際で、ことぎれていたのである。

「窓の外から誰かゞ呼んだ。あるいは、合図をした。そこで、本をふせて、でゝきた。窓に顔を近づけて、外をのぞいた程の位置にいたのでしょうな。窓と蚊帳の間は一米もありませんが、蚊帳の方にものけぞらず、窓の方にも倒れず、沈むように崩れたワケでしょうか。窓の方に倒れて、窓が破れたりすると状況が複雑になるのですが、現場を乱さず、うまく倒れてくれたものです」

三村刑事は感服したように云った。まったく、沈んで崩れて、俯伏したという倒れ方だ。解剖の結果を待たなければ分らないが、一弾は左胸を、一弾は右胸を、一弾は腰部を射って、弾丸はいずれも体内にとまっているらしい。あまり、もがいた跡もなく、即死であった。

一応状況を調べ終ると、大矢捜査主任は広間に捜査本部をもうけて、先ずスミ子をよんだ。