후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいちがいものがたり
思い違い物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 思い違い物語(おもいちがいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,840자 · 88화면
右のような略歴であって、初めに兄、次に弟と、二人が江戸から派遣されて来たとあってみれば、国許の人々がそこになんらかの「使命」を臆測するのは人情というべきであろう。……すなわち前章で述べた如く、泰三が城代家老に呼ばれ、城中で密議を交わした日の夜、ほぼ同じ時刻に二個所で、ひそかに二様の密会が催された。
その一は金吾六平太の家であって、集まる者は六人。金吾六平太(納戸奉行)のほかに川北孝弥(勘定奉行所主務)井上角兵衛(作事奉行所支配)沢野市三郎(普請奉行総務)下島義平(収納方元締)金沢勘次(郡奉行監事)という顔触れであって、例の「一連の人々」の幹部らしい。内容は密会であるが、形式は金吾家のこころ祝いというわけで、座にはきらびやかに屏風をめぐらし、煌々と燭を列ね、さすが特別収入のある連盟だけに、美酒佳肴の配膳にもぬかりはなかった。
「実にどうも、くわせ者というぐらいでは足りないような人間と申すべきか、実にどうも、なんともだいそれた挙動である」
六平太は出目金と綽名の付いた眼をぐりぐりさせて、膳部の上の焼き鯛をねめつけ、その眼で連盟員の顔を順々に眺めやった。