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せいかくひはんのもんだい

性格批判の問題

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 性格批判の問題(せいかくひはんのもんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,808자 · 16화면

아오조라 문고

そしてこの生活姿態と性格とは、時により緩急の差はあるが、絶えず変化してゆく。前進か後退かは、その変化の形式に過ぎない。

この、物理的自由に対する人事的条件の制約を、傑れた芸術家ははっきり捉える。そしてその作品のなかでは、人物の生活姿態と性格とは、その行動と不可分離の関係にあり、その行動の延長は、その人物の運命を暗示し、やがて運命と合致する。性格というものを広義に解釈し、なお夾雑物を除去すれば、性格を描くことによって運命を描くとも云い得る。これは芸術の至高の境地である。人間の欲望を否認して強権主義による解放を夢想するボルシェヴィズムは、恐らく芸術のこの境地を認めないであろう。だが、イデオロギーとか実践とか云っても要するに人物性格の問題だと、実際運動にたずさわった多くの人が最後の歎声をもらす、その真実のところを、左翼作家の多くが文学創作に当って考えることの少いらしいのを、私は不思議に思うのである。

性格批判についての或る暗示が、これは創作ではないけれども、小穴隆一氏の「二つの絵」に見出さるる。筆者は単に事実の報告のみでなしに、芥川の性格を浮出させようと意図したらしい。