후리가나로 읽는 일본 고전
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
久生 十蘭의 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット(ハムレット)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,034자 · 142화면
命の綱とたのむ岩の橋に大きな亀裂が入って空中で断ち切れていることだった。その間隔は少なくも六フィートはあった。われわれは、すぐ眼の前に向うの暗道の口を見ながら、進むこともしりぞくこともできないことになってしまった。
六フィートの空間の向うは、やや広い平面をもった鞍部の突端で、その上に大きな岩塊がひとつ載っていた。山口は、橋の端に腹ばいになっていたが、まもなく、身体をおこして馬のりになると、われわれの方へ振りむいて、ニヤッと笑ってみせた。われわれは、それを、彼がこれから必死な試みをしようとしているという意味にとった。彼は橋の突端に立ち上ると、ひと跳躍で向うの鞍部へ飛び、その岩に獅噛みついた。その途端、あっけなく岩が揺ぎだした。アッというまもなかった。山口は岩を抱いたまま、底知れぬ無限の谷底へ真逆落しに墜ちていった。
第二十二日(七月十一日)
「第二十七観測点。(午後四時二十分)観測ナシ」
あの不幸な朝、同行者の一人とともに、経緯儀や測距計などの重要な計器を納めてあった背嚢を、酷薄な谷が呑み込んでしまった。もちろん、だれの過失でもない。あの戦慄すべき放れ業を演じおえるために、背嚢は当然犠牲にしなければならなかった。