후리가나로 읽는 일본 고전
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,034자 · 142화면
プランクトンが棲んでいないので、水はガラスのように透きとおり、五十フィートほどの深い底で珊瑚のようなかたちの熔岩塊が、青い琅色をしてスクスクと直立しているのがはっきりと見える。
一行六人は、篁を先頭にして、帯のように細長い岩廊を黙々と進んで行った。流れは幾度もうねるので、三十フィート以上遠くを眺めることができない。いまにも行止りになるかという不安が、たえず一同を締めつけた。
そのうちに、おいおい天井が低くなってきて、流れが大きくカーヴしたと思うと、行く途に、ぼんやりと明るく洞口が見え出してきた。
異様な風景があった。
それは、ひろびろとした沼だった。原始混沌のような褐色の泥に取巻かれた沈鬱な沼。見渡すかぎり草らしいものもなく、ただ一本、貝殻ででき上ったような奇妙な幹をもった蘇鉄に似た樹が、二十フィートほどの高さで、沼の岸に直立している。
捕捉しがたい乳白色が、漠々と沼の上を蔽っていた。地上の空ではない。地底の国の模糊たる天蓋。想像を超えた、高いたかい地殻の裏側が、ここで曇日のような曖昧な空をつくっているのだった。
うち沈む灰色の死の沼。悼ましい混沌の泥洲。