후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면
(俺も機関手なんて罷めようか――)
詰所を出ると、前の草原に、ごろんと寝た儘、喘ぐように、考え続けた。
(罷めなければ、二日に一遍は、あそこを通らなければならない――)
ここで源吉が、潔よく罷めて仕舞えば、あの恐ろしい、轢殺の魅力なんかに、囚われずに済んだのだろうが、彼の不幸な運命はそうはさせなかった。
――彼は何時の間にか、失業の苦しみが、芯の髄まで沁みていた……というよりも、職に離れると同時に、あの、獲たばかりの美しき野獣――京子に、別れなければならぬ。と考えれば、辞職するなんて、滅相もないことだ。
(京子――そうだ、これから行って見よう)
源吉は、大事な忘れ物でもしたように、ピョコンと飛起きると、頭の中を、全部京子に与え乍ら足早に歩き出した。
三
京子は、カフェー松喜亭の女給だった。「鄙には稀」とは京子のことではないか、こんなところに燻っているのは、何か暗い影がありはしないか――と余計な心配を起させる程、優れた美貌の持主だった。
源吉等の詰所でも、一日として話題の中に、京子が登場しない日はなかったろう。
源吉としては、その皆んなにちやほやされる女王のような京子が自分に好意を持ってくれる、と知った時は、圧倒されるような喜びに、却ってそわそわと狼狽したほどだった。